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2018年11月7日
目次
「自習」をサポートする指導を始めた一番の理由は、児童生徒とその家族から「学習の仕方を教えて欲しい!」という要望が最も多く寄せられたからでした。
なお、「自習の仕方などわざわざ人に訊くこともないだろう…!」という方にはここでの話は無意味に感じると思います。
したがって、今後も学習する度に悪戦苦闘を続けることでしょう。
これまで「個別指導」、特に家庭教師や教室での「完全個別指導」の授業に携わってきていて、教科指導の中で復習の仕方や覚え方などを助言する形で散発的に学習のコツを指導する事は当然してきました。
そして特に授業の後の復習をきちっとして欲しいので、より丁寧で詳しく教えるように心掛けて学習指導してきましたから、生徒の学習姿勢は良好になり、指導を始めたときより教科に対しての苦手意識は薄らいで行きます。
生徒によってそれで充分成果を出す場合もありましたが、多くはそれでは不充分でした。
特に指導担当しない教科の結果に、それは現れました。
そこで試験前などに時間に余裕がある時は、理科や社会など普段指導しない教科をできるだけ見てあげて、ポイントと学習法の助言をすると顕著に結果に現れることがありました。
この結果から、社会や理科などは単純に暗記科目だからといってわざわざ指導の依頼をされないのですが、端的に試験の結果を良くしようと思えば、社会や理科の指導をした方がよいのです。
しかし単純にそこは、時間と費用の都合が折り合わない現実があります。
したがって講師として生徒のために、時間の開いている時に、というよりできるだけ時間に開きができるようにしてあげて、対策してあげていました。
「個別指導」の限界を感じる時でした。
授業スタイルとしては最良のものですが、生徒の学力向上の鍵としては、やはり「独力で学習」することには敵いと思ったものでした。
さて、最近では学習塾でも、宿題を出ないところがあるようです。
だから、学校では勿論ですが学習塾に通ってさえいれば「学習の仕方」を教えてもらえて、いつの日か「自習が身につく」と思っている方がいるようです。
そして、ふと気が付いたときには「手遅れ」という常態を惹き付けているという、笑えない落ちが付くのです。
放っておいても「自分で自宅でも学習ができるようになる」ことは滅多にないことを先ず知る必要があります。
生徒は学習の仕方を教わっているわけではないのですから。
「自習」は普通に学習体験を通して自分で獲得していくものです。
「学習」という体験事態、初学者にとっては高度な能力活動になりますが、その過程で「効果的な学習法」を見言い出すのはかなり高度な能力を必要とします。
時間と経験値が必要になります。
したがって、より一層積極的に「学習機会」を自分で設けて意識的に「自分で頑張って学習する」意志を持たなくては、「自習」が身につくことはないということになります。
このように言えば、「それが、できていれば苦労はないんだよ!」との声も聞こえてきそうです。
当塾の「Self-Study促進指導」はまさに、そういう思いをしている生徒のための指導です。
または、「自宅での学習は毎日しているけれど、自分の学習に自信がもてない」とか、今の学習が「試験の準備としては、まだ足りない」などと思っている生徒のための指導になると思います。
例えば、自宅で全然学習をしないという生徒でも、毎日決まって学校に通える生徒はいます。
毎日家庭での学習はしないけれど、毎日部活の練習はしている生徒はいます。
また、毎週自習を続けることができなくても、毎週決まって学習塾や何らかの習い事に通えている生徒はいます。
実際、学習意欲が全くないような生徒でも、その実普通に生活ができる生徒であれば、「自習」の指導を受講する適性は充分あると思います。
このような生徒達が、「Self-Study促進指導」の前身の自習の指導でも、それを受け「自習」が続けられるようになった経緯があるからです。
従って、これから学習をもっと「できるようになりたい!」とか、今すぐ「できなくては困る!」、「やるしかないんだ!」という意欲的な生徒には大いに役に立つと思います。
さらに、先に言及してきましたが、毎日習慣的に自宅で学習できている生徒の中には「自習が下手」という生徒が意外に多いということも留意しておくべきです。
毎日「自習が上手にできている」という生徒には「Self-Study促進指導」は用がありません。
というより、塾や学校も要りません。
しかし実際は「自習」を自力で我流で身につけているため、「効率」「能率」の悪い学習をしていることが多いのです。
時間をかけて学習体験を積む課程で自習が改善される事はあります。
それができる子には才能があります。
親に学習アドバイスをもらもらえる子には運があります。
しかし普通の子供達には、そのような才能やアドバイスが無い場合、そのような才能を伸ばす時間とアドバイスをもらえる幸運を待っている時間的猶予がないことを知らなければなりません。
特に学校に通っていれば尚の事その余裕はなくなります。
その原因の筆頭は部活動です。
次に、わかりづらい授業〔塾のものも含む〕です。
中学生になると殆どの生徒が部活に参加することが半ば暗黙の強制力を持って義務化されています。
したがって、部活動について最近問題化しています。
生徒の学習活動を著しく圧迫していることの他に、最近では先生達の負担が多いこともようやく問題視されるようになりました。
気が付いている方もいると思いますが、学校の先生の負担が多くなればその分授業が良くなることはありません。
そんな学習環境化で、生徒達は“精度の良い自習”を身についていけるのでしょうか?
本当は誰もが「自習ができる」ことを期待していますが、できずにいるのが現状です。
それを実現するための指導です。
そもそも学校の授業や普通の学習塾の授業も教科内容の理解を促すものです。
その後定着を図るために宿題や課題が出されるわけですが、大概はここまでが学校や塾での学習サポートです。
しかし、大切なのはこの後です。
知識を習得することと、それを練成して上達するまでの学習体験が必要です。
これは自宅学習の領域です。
だから、自習せずに成績の向上は望めません。
当塾が指導するサポート範囲は自習が上達するまでの段階までです。
①計画を立てる=目標を明確に持つ
②実践する=毎日の学習に取組む
③確認する=毎日の学習の結果を記録する⇒学習に対する姿勢を反省する
④継続する=計画の見直しと学習の取組む姿勢を反省を踏まえて続ける
これらのことは学習に成果を求め時には不可欠です。
当たり前のことができていないことが問題なのです。
むしろ特別なことでもないので、取り組めば誰でもできることともいえます。
そして「自宅」で「自力で学習」を「自分で進める」ようにする為に、当塾の「「Self-Study促進指導」では、まず「学習の仕方」を個別指導します。
教材の選別、教材の使用目的と注意、文房具の使用と注意なども含めて、教えます。
学習計画も一緒に作成します。
その折に、学習の進捗状況を踏まえて、今後の進め方や到達目標なども確認します。
「学習の仕方」を指導することこそが「Self-Study促進指導」の指導の要です。
その方針は“倣いながら習え!”
「良いことは模倣する!」のは学習の基本です。
自分で模索しながら自分の学習スタイルを探求するより、「自習」の仕方を知っている人から訊いてしまい、そして上手な自習の仕方を知ったら、それを実践しながら身に着けていくということです。
「知らないことは、知っている人から聞く!」方が修得が速いからです!
いつ到達できるかわからない自習自体の探求に時間をかけずに済みます。
大切なのは、自習の修得に時間がかかればその分履修学習内容の習得に時間が掛かるとういうことです。
そして教わっただけの自習法は自分のものになっていきません。
自分のものにするためには練成する必要があります。
人に訊いて学習する利点はその練成が速やかに進められることです。
そして、是迄の個別指導の経験からわかっていることは、学習法は口頭で説明しただけでは、なかなか実践できるようにならないことでした。
したがって、必ず一緒に実践させて実感をつかんでもらう必要があります。
それからさらに、その都度アドバイスをすることを繰り返す必要があります。
技術の習得には繰り返しが必要なのと同じです。
指導の効果を気づかせるために自習の機会を増やし、自習を続けさせて「自分で気づかせる自習」をしてもらうために、そういう訓練が必要な生徒のために自習スペースを設けてあります。
①教室で自習トレーニング | ②自宅で自習トレーニング | |
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①自宅で学習をする習慣がない生徒や自信がない生徒 | ②自宅で自習する習慣がある生徒や自信がある生徒 | |
学習計画を立て、その取り組み方を教えてもらう | 学習計画を立て、その取り組み方を教えてもらう | |
将来自宅で自習できるように教室で自習する機会を設ける 余裕ができてきたら、小テストも施す |
自宅で実践 |
「自習」の能率や能力が向上すれば、学校で習ったことや、塾で学んだことを活用できるようになります。
学力が向上するのは、人に習っている時ではなく、自分自身で実際に取り組んでいる時です。
「自分でできる」から自信がつきます。
自信は学習向上の特効薬です!
そうなれば、学習意欲も違ってきますから、毎日の学習に対する姿勢も変わってくることでしょう。
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