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なぜ「個別指導」にはこんな誤解があるのか? 

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2018年10月22日

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どうも世間には「個別指導」の塾について、誤解があるような経験をします。

先日も、中学生を娘に持つお母様とお話をしました。

最近塾に通わせ始めたとのこと。

夏休みに2つの塾の無料体験指導に行って決めたとのことでした。

何処に通わせているのかを尋ねたところ、両方ともテレビのCMでお馴染みのところでした。

何故そこに決めたのかを尋ねたところ、「1対1」で教科指導を受けられるからだそうです。

または指導を受けられる教科は1科目だけれど、他の教科を勉強できるからとのことでした。

そして更に自習室があるからとのことでした。

そこまで、私が話を聞いていて理解したことは、学習相談に行った2つの塾のうち1方は「完全個別指導」の塾でもう1方は複数生徒を指導する普通の「個別的指導」の塾でした。

娘さんを通わせる、塾選びの基準が「1対1の指導」を受けられることのようだったので、お話しを聞き続けていると、どうも話しが噛み合わない感じがしました。

最終的に塾を決めたのは娘さんだったそうが、「普通の『個別指導』の塾にした」そうです。

しかし、私も知っているその塾は1対1の指導ではないはずだったので、最近になって1対1の指導を始めたのかと思い、先生が生徒を1対1で教える完全個別指導(マンツーマン)スタイルなのかを確認する為に尋ね続けたところ、やはり複数生徒を先生が「個別的に指導」する授業を受けていることが判明しました。

さて、私は学習相談において、1人の先生が2人以上の生徒を同じ時間内に交互に指導していくスタイルの個別指導をパートタイム・マンツーマンと言っています。

そして、先生1人と生徒1人のままで授業が進むのをフルタイム・マンツーマンと言って区別しています。

同じ、マンツーマン指導と思われていますが、違います。

前者は業界では完全個別指導と呼称されます。

後者について、私は、区別するために「個別的指導」と呼称しています。

先の中学生の娘さんと親御さんは、その区別を分別することなく同じものであると疑いもなく思っていたのでした。

通塾するのは生徒である娘さんですから、「その子がそれで良いのであれば、それで良い」という風に思う人は多くいます。

今回のお話が、他人事であるからそのように言っていられるのだと思います。

2つの個別指導には明確に区別される理由があるのですが、それを知らなくては、求める成果を得られません。

ただ通わせるだけでは、時間とお金の浪費になります。

違いがわかっていれば、家族の生徒に対する関わ利方も違ってきます。

大抵の場合成果が出なければ、生徒の努力不足ですまずに、「能力不足」というレッテルを貼る事になります。

そうした生徒と何人にも出会って来ましたので、断言できますが、問題の本筋がずれてしまっています。

 

今回、中学生の娘さんのお母様と話しをしていて不可解だったのは、何故か話がすんなり通じなかったという事です。

例えば、家族の話しをするときに「母」と言って「父」を思い浮かべる人はいないはず。

親であることに変わりなないですが、それを同じものと思う人がいるでしょうか。

片親だけで住んでいる場合があるから、どちらかだけで良いという話ではない。

何故なら、父と母は違うものであり、違うことで意味のあるものだからです。

よって、父が必要な時は父が、母が必要な時は母がいて対処してくれたほうが良い。

そんなようなことを「父」と「母」という言葉でその違いが連想されて、混同されることは普通はありません。

しかし、塾に関しては、ことに個別指導スタイルの説明については、私が思っている以上に、当たり前に峻別されるべきことがされていないのです。

 

誤解の原因は塾にある

 

しかしながら、これほどまでに塾の指導の違いが知らていないのは、お母さんお父さんの所為でしょうか?

そんな訳はありません!

塾に通わせている家族は1組や2組ではないからです。

昨日今日だけの話でも無いからです。

大抵の場合、塾に通わせるに当たり、複数の塾に足を運んで、説明を受けていることは、私も仕事柄知っています。

それなのに未だに塾の指導スタイルの違いが混同されるているのはおかしい。

原因として、塾の説明が不適切であることが考えられます。

むしろ、誤解する様に伝えているかもしれません。

そうだとすれば、「その個別指導塾には伝える力が無い」と判断されるべきです。

指導スタイルの違いを知っていて「(経営的な)塾の都合」で伝えないのであれば学習支援者としての信用に関わります。

違いがあることを知らない為に伝えないのであれば、やはり学習支援者としての信用に関わります。

不勉強です。

というより、生徒に適切な学習指導ができると思うほうが不思議です。

いずれにしても塾としての信用を落とす行為です。

いわゆる「個別指導」と「マンツーマン指導」の完全個別指導の違いを、知らないのに知ったふりをして、個別指導を勧めれば嘘に通じます。

知っていて伝えないのは不親切です。

生徒の事情より塾の都合を優先している点も看過できません。

真実を伝えない理由を明かさない点に疑念が湧きます。

そしてそれらをを含めて、指導スタイルの違いを伝えられないのであれば、「伝える力が無い」ということになり、それは、「教えられない」ことに通じます。

疑念を持たれたら、如何に良い指導を施しても功を奏しないのが、学習指導の世界だからです。

嘘は厳禁です。

それは塾だけでなく学校も含めて、サービス業では当たり前のことです。

今回、中学生の娘を持つお母様とお話しする機会を得て、改めて思ったことは、完全個別と個別との違いすら、多くの人が感違いしている状況があるとすると、生徒たちの習学環境というか、習学機会は、私達が思った以上に大変なことになっているのかもしれないということでした。

これから塾業を営者のとしては、決意を新たにすると同時に肝の冷える思いをする機会となりました。

なお、以上の話は、パートタイム・マンツーマンの個別的指導が間違っていて、フルタイム・マンツーマンの完全個別指導が正しいという話ではありません。

どちらの個別指導にも長所短所の特徴がるからです。

どちらが良くてどちらが悪いという話ではなく、双方の一長一短を知った上でサービスしなくては本当のサービスにならないという話です。

そして、それを選ぶのは生徒とその家族で、必要なものを選べば良いのです。

そのためには、誤解のないよう正確に伝える必要があるのです。

それは当たり前のことだと思います。
特に伝えることは塾の仕事の根幹なのだから。

例えば、登山をするのに、海水浴へ行く準備で差し支えない、という人のことを信用できますか?

海水浴の支度で登山しても大丈夫だなどと考えさせたら事故の元ですから。

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