2019年6月10日
目次
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いつからそういうことになったのでしょうか?
講師が担当する「人数の多いグループ」で授業を進めてもらえる生徒の方は「できのいい子」で、「人数の少ない個別指導や個人指導」で授業を進めなければならない生徒は「できの悪い子」であると思っている子供達がいます。
ご家族にも同じ思いを抱かれる方いるようです。
講師が担当する子の数が少ないグループで学習を受けることが、子供達の学力レベルを測るかのようなの印象は誤りです。
「個人指導で授業を受ける」ことが子供にとって汚名になる
これは、これまで指導してきた生徒達が異口同音に言っていた事実です。
いつからそう言うことになったのでしょう。
どういう理屈でそうなるのかを考えてみますと…
①個別指導を指導経験による
1対3の「個別指導」を受ける時、グループに1人でも手のかかる生徒がいると、「質疑応答できない上に充分な指導をうけられない」という経験を持っているからだろうということです。
これは私が、家庭教師と1対3の個別指導を比較する状況で学習指導を経験してきたことがあるので分かります。
1対1と1対3のスタイルでは、学年学科が同じでも、集団授業のように塾生達に同じタイミングで同じ内容を授業をすることは難しいのです。
塾生の習熟度や学習能力、さらに性格の違いで、学習の進捗は個々に変わります。
講師の力量や塾生の力量が足りないといったことではありません。
したがって、講師の側からすれば、授業を頑張れば頑張るほど指導の不十分さに悩まされます。
なお、集団授業や個別指導の方が、同じ程度の理解にいたる授業をすることには向いていません。
②思い込まされている
また、生徒がそのように思いこまされている場合があります。
(少なくても岡谷・諏訪・伊那周辺にはそのように思っている生徒がいましたから)
「1対1でできることを君は1対3のクラスでできるのだから、君はできる子だよ」とでも言われているのでしょう。
私もこの業界に入りたての頃は、生徒のやる気を引き上げるためにそんなようなことを言っていたことがあります。
生徒にやる気を出させるためにいうのですが、結局のところそうとでも言わないと、授業の指導不足を補ってもらう勉強を、後で自宅で自分で取り組ませられなかったからです。
それに、「できるという思い込み」を与えることは何よりの薬になることは間違いありませんから。
私が当時そうであったように、経験が若い先生が多い塾ではこういうことが起こっているかもしれません。
講師を続けるのは厳しい業界だから、調子のいい先生が「“生徒にうける”ため」風潮は常にあります。
かつて私もそうでした。
③本当は個人指導を受けたい
さらには、1対1の個人指導を受けられる生徒のことを羨ましく思っていることもあります。
学校の授業(集団授業)より個別指導の授業で理解できなかったことが理解できたり、解けなかった問題が解けたりした経験がある子なら、ほとんどの子が感じていることかもしれませんが、先生を占有できたらもっと愉しく楽に学習ができる期待を抱けるのです。
でも、「人を頼ることは良くない」と思わされていれば、先生に付きっきりで教わることは「負け」なような気がするから、等々。
「本当は自分だって1対1で授業を受けたい」が、諸事情あってそれができない。
以上は私の推測が混じっていますが、何れにせよ、手のかかる生徒が1対1の指導で授業をうけるものだという誤解が生み出されているようです。
本当に“できの良い生徒”が個人指導を受けると、個別指導の3倍や完全個別の2倍、多くの事を学べる事に思い至って欲しい!
子供たちは気付いている
例えば今通っている塾で、「今教えてもらっている先生を独り占めできたら、倍の勉強ができるのに!」とは思わないのでしょうか?
そう思っている生徒はいないのでしょうか?
否、そう思っている生徒は少なからずいると思います。
なぜなら、「できる」ようになりたい生徒は1対3の個別指導を辞めます。
そういう生徒達に何人も教えてきましたから、それは確かです。
先生を独り占めしたいと思えるほどの先生、もしくは授業あに出会えれば、塾での毎回の指導が不満になります。
そんな風には思えないというのであれば、その子にとって受けている授業はたいしたことはないということでしょう。
塾に通うことや家庭教師に来てもらう自体が目的であれば、それでも問題は全くありませんが。
また、こんなこともあろうかと思います。
本当はもっと教えてほしいと思ってはいるけれど、そうなると塾の宿題も2倍3倍になることに生徒は気が付きますから、親には言えませんね。
さらに、本当は1対1にしたいけれど、そちらのほうが料金が高くなると思い込んでいます。
親に気を遣いますから、やはり言い辛くて言えませんね。
それに、塾に通っている理由が「みんなが通っているから、…。」だったけれど、自分だけ「もっとできるようになりたい」からと、今通っている所を辞めるなんてとても言えません。
子供達にも面子があり、立場があり、付き合いというものがありますから。
いずれにせよ、それが原因で、学習不足を増長することになることは知っておいて欲しいと思います。
「塾を紹介してもらった」など、家族の方にもにも付き合いや立場というものがありますし、…。
ただ、面子や付き合いのために支払う金額としては塾の授業料は安くないと思います。
それは浪費です。
塾に支払う費用は、「将来の投資」であって欲しいと思います。
「自分の子には合わなかった」と、賢明な判断をするほうが得策です。
お付き合いのために塾に通うことはないのです。
塾に通うのは子供の将来のため、ひいては未来に一家の繁栄を期待してのはず。
いずれも、今は人生の先輩である大人=家族が気が付いてあげなくてはいけないと思います。
学習塾を選ぶことは大事です。
「あの子にとって良いのであれば、我が子にも良いはず」ではなく、ただ「我が子にとって必要なのは何か」だけです。
相応しければ通わせる。
相応しくなければ辞める。
塾は学校と違い選択できるのですから、それだけです。
Progress個別指導塾は歓迎します
なお、Progress個別指導塾は、「今は学習が苦手でも、自分を信じて少しでも得意になりたい」と本当に思っている生徒さんを歓迎します。
いろいろな事情から「学習をもっと上手に進めたい」、そのための学習支援を必要とする生徒さん達が学習する場所にしたいと思っています。
したがって、学習向上が著しく塾へ通う必要がなくなった生徒さんから卒業してもらう方針にしています。
〔今のところそこまでの生徒がいませんが、通塾期間が長くなる毎に指導時間が短くなっている生徒はいます。〕
「1on1学習指導」では生涯にわたって、人と関わるために欠かせない基本的な訓練が、普段の学習を通じてを進められると思います。
それは学習力を向上させるのにも当然大切なことで、しかも将来に役立つ能力にもなりえるでしょう。
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