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完全な「教えない塾」にはならなかったけれど、結果良好!

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2018年10月2日

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以前私が勤めていた塾が、突然、教育方針を一変して新たなサービスをすると言ってきた時に、急遽事態の打開策を考案がしなくなった時に出会った書籍のタイトルに「教えない塾」というのがありました。

私がその塾を辞めて、自分の塾を開講する2年前のことでした。

初めて経営者の教育理念を疑った時でしたが、思った事は、私自身がその塾で仕事をする意義を喪失するかもしれないということでした。

その塾に勤める前の個別指導塾での指導経験から、生徒のためには完全個別指導の方が断然良いことが実感されていましたから、転職には完全個別指導ができる塾を探してその塾に勤めいたのでした。

完全個別指導で仕事ができる塾だから勤めていたのに、他の塾がしているような指導スタイルにするなら、他の塾で仕事をするののと同じです。

それなら最初からこの塾には居なかったし、いつまでも勤めてはいませんでした。

それは、塾講師を続けられるかどうかという窮地に立たさた瞬間でした。

その個人的な窮状を脱するために試行錯誤している時に見出したのが、「『教えない』塾」というもでした。

常日頃から完全個別指導にこだわって仕事をしていた最中で、生徒の自習に目が向く様になていました。

生徒達の「自習」の改善の方途を考えていた時期でもあったので、何冊かの書籍に自然と目が向いました。

幾分、塾で「教えない」ことに抵抗感がありましたが、内容を把握して際には、素直に示唆に富んでいると感心しました。

そのままというわけには行きませんが、今後の指導展開の参考になると思いました。

ところで、「教えない」塾というのはどういうものかというと、一般的に一番よく知られているのは「公文式」の指導形式ででしょうか?

予め先生が学習内容を指導をせずに、問題演習を通じて自力で理解かせてることを授業とするものです。

生徒は極力教材の問題を自分で解いていって、解説が必要な時だけ先生に指導をしてもらうのです。

自分で取組むことで問題の解法に自身で気づかせる事ができます。

それには専用の教材やプリントを用いて指導を進めるのです。

解けなかった問題は先生が教えてくれるというものです。

昔からある少人数個別指導の教室スタイルですが、最近そのようなスタイルの学習塾が増えてきています。

ITの進歩によりプリントではなくパソコンやタブレットなどに教材を乗せて、それを解かせるスタイルのものも本質的には同じです。

古くは、例えば、ベネッセの「チャレンジ」に代表さえる通信学習もそれです。

郵便からFaxへ、そしてインターネットへ、通信環境が進歩して、返信が迅速になったのです。

少し余談になりますが、自宅で学習を促進させるスタイルの大家としてはベネッセの「チャレンジ」は今でも有名です。

知らない人はいない程のそれは、通信教材による自宅学習を促進するステイルを進歩発展させてきた、当に「自主学習」促進の旗振り役で、その分野の牽引の雄の感がありました。

さらに余談になりますが、私個人も高校受験でお世話になったので、なじみがあります。

しかし、ある日個人情報漏えいが発覚したことにより、経営の立て直しを余儀なくされて経営方針を少し変えて、教室展開を始めたというニュースを観ました。

全国津々浦々郵便が届く処なら、どこでも学習できるというのが良かったのに、塾がなくても、自宅で学習ができるというのが良かったのに、そこに「自主的学習」の牽引の可能性があったと思っていました。

自習促進の大家が、ある意味教育法改善の担い手が、それを止めてしまたような気がして、自習法促進を「退化」させたようで、残念な気持ちになりました。

勝手ながら、「ご商売」としては仕方がないのかもしれませんが、教育(事業)者としての矜持はなかったのかと思いました。

(経営者は教育者ではないのですから、教育者としての矜持はなかったのだと思います。)

いずれにしても、「自分で気がつく」ことは学習上大事な経験です。

それを与える仕組みは学習支援策の価値があります。

「自習」の機会を増やすためには良い方法です。

自力で問題を解く力が身につけば、効果的な授業スタイルなのです。

さて話を戻しまして、私が書籍から参考にした塾では、授業として塾教室で講師は予め教科内容を「指導しない」というものでした。

先にも述べたように、生徒は専用教材に取組む事で授業が進みます。

いずれにせよ、「自習する」=「学習体験(量)を積上げる」にはそのような塾に通うか、通信で問題を導入することが必要となります。

私は参考書籍とこれまでの指導経験を様々思案する中で、「『自習』ならば、自宅での自主学習が自然にできなくてはてはだめだ」と思いいたりました。

そこで、できるだけ「自分で学習を頑張る仕組み」を考案しました。

当時勤めていた塾の経営者の方針転換に従いつつ、生徒の学習効率を上げる実のある教育サービスにする必要があったので、できるだけ参考書籍の方策を丸々受け入れたほうが良かったのですが、全く同じものにはなりませんでした。

というよりできませんでした。

それは、当時その塾が「最後の駆け込み寺」のような位置づけになっていたようだからです。

つまり他の塾の指導についていけない生徒が、その塾には集まってきていました。

「完全個別指導」の塾は、学校は勿論、他の個別指導塾の授業でも「わからない」「できない」「伸びない」とういう受験生が集まってくる傾向にあったのでした。

学校の定期試験で「平均点を取るのがやっとの生徒」というのは良い方で、5教科で100点取れるかどうかという高校受験生がよく通ってきていました。

したがって、塾経営者が持ち出してきた他の塾の丸パクリの方策を受け入れる事はできず、かと言って、書籍参考の塾を丸パクリすることもできない事態があったのでした。

結局、新たな経営策として「自習を促進するための指導」として学習指導をサービスとして展開してもらうことになりました。

経営者の意図を汲んだ上で私が、考案した新たな個別指導サービスです。

元が良い方策を参考にしていましたから、試行最初期から順調な成果が出せていたと思います。

それまでの完全個別指導の授業スタイルでも、それなりに成果がありました。

知っている人は知っていました。
生徒の多くが口コミやリピーターの多い塾でしたから。

最初からにしては成功裡に進んでいました。

勿論不備は常々ありあましたから、それを改善していたところでした。

しかし、実施から2年後に塾が閉講することになりましたのは、実に残念でした。

結局、経営者にはわからなかったようです。
「生徒の満足」より、「経営者の満足」を優先したようでした。

確かに、完全個別指導だけでは運営は厳しかったのでしょう。
それは生徒達の学習向上の為にも同じで、充分ではありませんでした。

さて、その私の考案した「教えない塾」の指導スタイルは、私の開講した「Progress個別指導塾」に改善を施されて継承されています。

それが「Self-Study促進指導」です。

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